日誌

2021年4月の記事一覧

年度始めのご挨拶

 皆さん,こんにちは。学校長の大住 満寿夫(おおすみ ますお)と申します。徳島中央高校のホームページをご覧いただき,ありがとうございます。

 昨年度から,新型コロナウイルスによる未曽有の災禍の中,生徒及び教職員の安全確保のためのマスクの着用や3密を避けるなどの「新しい生活様式」を積極的に実践しながら学校教育に取り組んでいます。昨年度は,先生方の知恵と工夫により,定時制昼間部と通信制課程では,体育祭,定時制夜間部は,ボーリング大会,そして,定時制と通信制が一堂に会する文化祭を開催することができ,生徒たちの笑顔を見ることができました。

 本校は,県内唯一の定時制(昼間部・夜間部)・通信制の独立校です。徳島県高等学校定時制通信制教育振興会及び賛助会員の方々には,教育活動,新規高卒求人及び職場体験実習の提供など様々な支援を頂いています。

 本校の特徴的な教育として,
 ①学び直し
    義務教育段階での学習を復習し,基礎学力の向上をめざすとともに,高等学校の学習に意欲的に取り組む姿勢を養うための“学び直し”の授業を設けています。
 ②多様な学習ニーズに応じるためのICT(情報通信技術)を利活用した学びの充実
    平成27年度から実施している文部科学省「調査研究事業」では,学力向上,就労支援,ソーシャルスキル向上,ICTを効果的に利活用した授業など,個々の生徒に対応した支援体制づくりを行い,社会的自立に向けた取組を行っています。
 ③通級による指導
    県内の高校としては,唯一である“通級による指導”を行っています。通級による指導では,学習上や生活上における困難の改善・克服のための指導・支援を行い,進路選択や,進路実現に向けた意欲の向上につながるようにしています。
 ④キャリア教育
    各種進路ガイダンスや徳島県中小企業家同友会による進路講演会及び社長と生徒とのグループ・ディスカッションを行うことで,職業観・勤労観を高めるとともに,企業に求められる人材や社会に出るための心構えの理解を深めています。

 今後は,定通時高校の強みである「生徒への寄り添い」と「居場所の提供」を行いつつ,“学び直し”,“通級による指導”,“通常の授業”などに,より分かりやすい授業を目指して,生徒1人1台のタブレットPCや電子黒板などのICTを積極的に活用していきます。加えて,学校運営協議会(コミュニティ・スクール)などを効果的に活用しながら,家庭,地域,大学及び産業界との連携・協働のもとに,人間性や社会性を高めるための様々な体験活動を充実させていきたいと思います。

  これまで徳島中央高校を支えていただいている徳島県高等学校定時制通信制教育振興会及び賛助会員様並びに県教育委員会及び関係各位の皆様に心から感謝申し上げますとともに,今後も生徒たちが,夢を抱き,未来を切り拓いていくための「生きる力」を身に付けられる場と機会の創出に全力で取り組んでまいります。そして,社会的・職業的に自立できる生徒の育成に尽力していきますので,引き続き,御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

                                                                 2021年4月1日
                                                               徳島県立徳島中央高等学校
                                        校長 大住 満寿夫