卒業生の声

通信制で過ごした時間の中で、生徒たちは何を感じ、どう変わっていったのか。

本校の通信制課程は、一人ひとりのライフスタイルや目標に寄り添い、「自分らしい学び」を形にする場所です。時には悩み、立ち止まりながらも、自分のペースで着実に歩みを進めてきました。

本課程を卒業した生徒たちが、その日々の中で見つけた大切な思いを真っすぐに綴ってくれました。

一人ひとりの言葉の中に、通信制だからこそ得られた確かな自信と、未来へつながる成長の記録が刻まれています。

令和7年度 卒業生

華の高校生活(20代 男性)

2026年3月2日 09時00分

 私は、自らがしてきた事をあまり振り返らない性分で、そのせいか、後悔というものをしてこなかった。人間、振り返ろうとしなければ、あまり過去を思い出すこともなくなり忘れてしまうもので、いま思い返してみても中身のない記憶ばかりである。私は二十歳なので、入学から五年間が経過している。華の高校生活、人生の中で最も自由でみずみずしい貴重な五年間。それをいたずらに過ごしてしまったのだから、後悔の一つも覚えている方がまともなのだろうけれど、それが全くない。

 こんな私だが、人からはよく「真面目な人」と評される。それは、おそらくは、私の几帳面な、時によっては完璧主義的な側面が作用してのことだと思う。しかし、私のそのような一面は、私がそうあるべきだと思うものに対してのみ見られるものであり、その上、それを自分の能力を鑑みず、一人でやろうとしてしまうものだから、人はそれを「真面目」と表現しているものであると思われる。

 やるべきと思ったことを全身全霊でやってしまう私であるが、飽きっぽいという特性も持っている。だから、一つのことに集中して取り組んでは、すぐに満足して別のことをやる、ということを繰り返している。これはあまりよくないことだ。しかし、このような私を許容できない訳でもない。私はずっとそうであった。物が上から下に落ちるように、当然のものとしてそうしてきた。そして、振り返ることもしない。

 そのようにして、力の加減ができない不器用な私は不登校となった。これでは困るので、今、私は力の加減と休息を大切にしているところである。後悔はせずとも、反省を繰り返し、力加減も休息も覚えた自分が全力で生きていく。私にはそんな未来が見える。結論、私は私が好きだ。今までの自分も、これからも、常に全力な私を愛している。